大学費用は親が出す?出さない?|結婚後の奨学金について思うこと

 

お子さんをお持ちのみなさん。

大学進学と費用について、どのようにお考えですか?

大学までは親が出すのが当たり前?

それとも、自分の勉強のために行くのだから子供が出して当然?

 

そもそも大学って行くべきなの?

大学進学費用はどう作る?

毎度毎度くどいですが・・・正解は人それぞれだというのが私の持論。

 

我が家の考え方を書きますが、ちょっと「親子の情が薄いんじゃない?」と感じられるかもしれません。

「とにかく子供を親からしっかり自立させるのが親の役目!」という信念のもと子育てしてきた母。

子供の頃から「自立!自己責任!」で育った私。

そんな私が考える、子供の大学進学に対する考え方を書いてみたいと思います。

 




 

まずは「子どもの自立ありき」という母の信念

私が子供の頃の母は、いろいろと厳しい人でした。

でも、今はとっても優しいです。まるで別人!

子供のころに厳しかったのは「大人になった子供たちに何も口うるさく言いたくない」と思っていたから。

だからこそ、手出し口出しできる子どものうちに、しっかりと自立した大人に育てなければいけないという気持ちが根底にありました。

 

そして両親の知人の一人に、お金持ちの人がいたんです。

そこのお子さんが正真正銘のおぼっちゃま、お嬢様で大人になっても親を頼りにする姿をよく見てました。

お金はあるから困ってはなかったものの、母はそれを見て「自分と家族が将来幸せになるためには、絶対に子供を自立させることが必要だ」と思ったんですね。

 

 

そんな母は大卒です。父は高卒。

母は大学時代の4年間がとっても充実して楽しかったと言っていました。

大学費用と下宿費用は祖父母が出したものの生活費はほぼ自分で賄っていたようで、バイトバイトで苦しくもあったけれど、とても価値ある4年間だった。

だから私と姉が進学を希望すれば、学費は出してくれる心づもりでした。

 

そんな母でしたが、私が求めるモノにはお金を出してはくれませんでした。

「お金はあるけど買わない」と言われ、その理由は「老後あなたたちに迷惑をかけないために、今からお金を貯めているから」でした。

 

 

子供の頃に老後の話を持ち出されても、まったく理解できないんですよね。

私はそんな中で子供時代を過ごし、その後30数年間、人と自分を比べ欠乏感でいっぱい、いくらお金を持っても「お金がない」が口ぐせで損得勘定の激しい人生を生きてきました。

今は「お金がない」や欠乏感・損得勘定だらけの人生から抜け出しつつある私ですが、「自立・自己責任」という考え方はまだ根底に根深く残っています。

そんな私ですので、少々冷めた考え方にみえるかもしれませんが、私と違う考え方を否定するものではありませんので、興味のあるかただけ読み進めてくださいね。

 

 

大学費用の考え方で結婚後揉める?

先日、LINEのおススメ記事で大学費用についての記事が紹介されていました。

相談者さんは大卒で、ご両親が一生懸命働いて費用を全て出してもらった方でした。

でも結婚相手の方は、奨学金で通っていた。

奨学金は、結婚後も二人で払っていくことになりますね。

 

義両親は旅行にいったり外食も多いらしく、金銭的に余裕があるように見える。

とても良い方たちで何も不満はないけれど「なんで余裕があるのに大学費用を出してあげなかったんだろう?」とモヤモヤしてしまうそうです。

自分の両親が苦労して大学費用を捻出してくれたのをありがたく思っているだけに、そのように感じてしまうんですね。

 

それに対する様々なコメントがあるわけですが、この問題は「人それぞれの正解」がはっきりわかれることだと思います。

①親ならば大学費用までしっかり負担してやるべき

②親にお金があろうとなかろうと、大学は自分のために勉強すると自分で決めて行くものだから本人が出すべき
(その方が本人もしっかり勉強する気持ちになるだろう、という考え方もありますよね)

これはただの考え方の違いで、どちらが善でどちらが悪か・・・なんて、けしてジャッジできないことだと私は思っています。

 

そして上の相談者さんのご主人は、奨学金の返済について不満を持っている様子はないそうです。

※相談者さんは奨学金について口にしにくいらしく、ご主人に気持ちを聞いたことがないみたい

ご主人が不満に思っていないようなら、この義両親さんは②の考え方であり、それをお子さんであるご主人にしっかりと話し、ご主人も納得の上で大学に行ったのかなと私は推測しました。

 

これとは別の話ですが、もしも女の子が奨学金を借りて進学した場合、結婚後に奨学金が残っていると出産などで仕事を辞めた際にはご主人がその奨学金をはらうことになる。

それをご主人側のご両親が快く思わないケースがあると聞いたことがあります。

 

正直「こわっ!」と私は感じてしまうのですが、

もしも男性側のご両親が奥様もフルタイムパートなどで頑張り、苦労して大学費用を出してあげたのだとしたら・・・。

その気持ちもわからないこともありませんよね。

 

まして上の例のように、金銭的に困ってない家庭なのに教育の考え方の違いで奨学金を負わせたのだとしたら・・・余計にそんな気持ちになってしまうかもしれません。

奨学金は返済が長きにわたるものだけに、結婚後にその存在が問題を引き起こしてしまうとなると、親としてはいろいろと考えてしまいます。

大学進学 我が家の考え方はコレ

我が家は、夫も私も高卒です。

なので、大学進学に対し「別にいかなくてもいいんじゃ?」という考えがまずあります。

2人とも大学に行っていないので、どうしても視野が狭いのは仕方ないことだとご理解いただけるとうれしいです。

 

けれど子供が望めば「行くな」とは言いませんし、そのために一応学資保険も準備しています。

金額については、上の子300万円、下の子は年子ということもあり400万円です。

でも、これでは足りないですよね。

 

足りない分は、ジュニアNISAにお金を入れていますが、こちらは投資商品だけに不確定要素が強いです。

私は昨日の記事で「数年後に必要なお金は投資に回すべきじゃない」ということを書きました。

 

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でもなんで大学費用をジュニアNISAに入れてるの?

という話になるんですが、基本的に私は大学進学時「300万円はだしてあげるけど、足りない分は自分で出して!」というつもりだからです。

上に①と②の考え方を書きましたが、私はこの中間なんです。

 

まず大学じたいを「絶対に行かなきゃいけない」と思っていません。

そして母から「大学は高校までとは全然違う」と聞いています。

高校までは先生たちが一生懸命に生徒の面倒を見てくれて、なんとか卒業できるように頑張ってくれるところ。

でも大学は誰も面倒を見てくれない。

本人のやる気がなければ、卒業することができないところなのだと聞いています。

だから途中でやる気をなくして辞めていく子が山ほどいたよって。

 

それは大学によって差があるかはわかりませんが、たしかに私の周りにも大学中退の子は何人かいますし、あながち間違いではないと思っています。

なので・・・「費用を出してあげたい」とも思いますが、いくらかは自分で背負うことで責任とモチベーションを保ってほしいという思いがあります。

それでも最初から「全額出せ」というと、「本当は大学行って勉強したいのに借金が多くなりすぎて怖い」という恐怖で進学を断念してしまうかもしれません。

なので「300万円はだすよ」と、少しでも心の負担を軽くしたいという考えです。

 

そんな考えだけど、なぜジュニアNISAで大学費用を積み立てているのか?

不確定要素があるジュニアNISAですが、上の「結婚後の奨学金問題」があると知ったので、親としては可能であれば大学卒業と同時に奨学金を返済してあげたいと考えているからです。

そのためのお金を、ジュニアNISAに貯めています。

 




 

まずは夫婦の老後資金の確保優先

「可能であれば」と書いたのは、そのとき相場が上がっていたら・・・という意味ではありません。

まずは奨学金の返済よりも、私たち夫婦の老後資金の確保を優先させたいと思っているからです。

 

うちの子供は、夫が40代で生まれた子供たちです。

それを見越して今まで家計管理を考えて生きてきましたが、今後何がどうなるのか予測できませんし、すでにもうすぐ50代になる夫が働ける期間は限られています。

子供たちにもそんなことを踏まえ早めに自立を促していきたいですし、上に私の育った環境を書きましたが、私も母と同じで老後子どもに金銭的負担を絶対にかけたくないんです。

 

ここが多分一番冷めた意見になりますが、私が子の立場だった場合「親の老後に金銭的援助をするくらいなら、自分の奨学金を返す方が精神的に負担が少ない」と考えます。

そして、子供たちの結婚相手もそう考えるのではないかなと思っています。

奨学金は自分が納得して決めたお金。

でも老後の援助は違いますよね?私が冷めすぎでしょうか?

 

もちろん大学と老後、両方支払えるならそれに越したことはないのですが、もしも人生100年といわれる今、少しでも将来に不安が残るのなら、私は300万円以上の学費は子どもに負担してもらおうと考えています。

その後に余裕ができれば、あとでいくらでも子供たちにお金を使ってあげることは可能ですが、最初に出してしまったものは戻らないからです。

全額出してあげたい気持ちはもちろんありますが、そこを無理してあとから親子ともども苦しくなってしまうことは避けたいので、現時点ではそのように考えています。

 

自分と違う意見を「理解」するということ

いまは奨学金を借りている子が多いようですね。

奨学金を借りる理由も、本当に金銭的に苦しいのか・・・上に書いた②のような考え方なのか?

人それぞれきっと違いますよね。

 

大学進学費用について①の考えも②の考えも、どちらも間違いではないと私は思います。

考え方は人それぞれですから、どちらもその人にとっては「正解」です。

それでも、自分と違う意見をおもしろくない(不快)と感じてしまうのは、みんな自分が「正しい」と思う道を自分が一生懸命に無理してでも頑張ってきたから。

その「無理」が大きければ大きいほど、それをしなかった相手にきっと怒りを覚えますよね。

 

我が子がどんなお相手と結婚できるかわかりませんが、その相手が奨学金を背負っていようとなかろうと、相手を理解できる余裕のある自分でいるためにも・・・

・300万円は出してあげる。残りは自分で払ってね。

・老後資金に余裕があれば、奨学金は卒業と同時に返済してあげる予定

と、いう計画で今は走っていきたいと思っています。

 

私は子どもの大学費用を全額出すことよりも、自分と違う意見を理解できる人間であることを優先したいと思っています。

奨学金は社会問題となっていますから、結婚後の奨学金問題は自分にも降りかかってくるかもしれません。

そんな時に理解できる自分でいるために、やっぱり余裕を自分自身に残していたいと考えています。

 

竹田和平さんのお弟子さんである本田晃一さんのブログに、先日素敵なことばがありました。

相手は間違ってるんじゃない。
違ってるだけだw

 

この記事を読んで、「大学費用を出せないただの言い訳」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

たしかにそうかもしれません。

でも「人生100年時代」といわれる世の中ですので、みんな厳しいと思うんですよね。

そんな中で、みんな頑張ってて余裕がない。

自分に余裕がないと、人に優しく出来ないし、理解もできなくて「結婚後の奨学金問題」が起こる。

親が口出せば、子供たちが苦しみますよね。

 

子供たちはお互いの奨学金に納得した上で結婚すると思うので、それを親として私は理解してあげたいです。

自分勝手な意見を書いてきましたが、これが私の「正解」です。

 

 

 

 

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