投資初心者だった15年前の私が陥った心理の罠~下落相場にこそ気をつけたいこと

投資とは、銀行預金などより多くの利益を上げることができる可能性がある反面、元金を減らしてしまうリスクがあるものです。

多くの方が、投資を始める前にまずは投資について本やインターネットから情報を得て投資について学ぶだろうと思います。

 

ですが、投資の世界には本やネットからではけして得ることのできない学びがあります。

それが、今回の記事に書いた「投資家心理」というものです。

以下は私の経験談になりますが、同じような状況にあっても感じ方は人それぞれです。

私の当時の心境が、そのままあなたに当てはまるとは限りませんので、参考程度に読んでいただけたらと思います。

 

今思えば自分でも「バカか…」と思うような失敗をしていますが、その当時の私たち夫婦は焦りと恐怖で冷静さを完全に失っていました。

自分の大切なお金(それも数百万円単位)が、どんどん減っていくのを目の当たりにしても、客観的に冷静な判断を下せる自分でいるためにはどうしたらいいんだろう?

リーマンショックを乗り越え、今も相場の世界で投資を楽しんでいる私が下降相場に考えることはその一点です。

 

下落相場に気をつけたいこと

数年内に使う予定のある”必要なお金”は投資に回してはいけない

下落の早期にすべての資金を使い果たさないように気を付けること<時間の分散>

(落ちるナイフを早く掴み過ぎると後が苦しくなる)

「損を取り戻したい!」という気持ちを客観的に観察すること

 

ITバブルの終わりかけ。

2002年ごろにネット取引を始めた経験から得た、私の中の絶対原則です。

過去の教訓を活かすため、当時の心理や行動を振り返ってみようと思います。

 




 

私の投資遍歴をまずはご紹介

私は若い頃から株式投資をしていた両親の影響で、高校卒業をしてすぐに株式投資を始めました。

その当時はインターネットが普及していなかったため、実店舗の証券会社で父を通して父の勧める株を買っていた程度でした。

自ら銘柄選定をするほどの興味はなかったと記憶しています。

 

その後インターネットが一般にも普及し始め、2002年ごろに私も自宅にネットを開設した記憶があります。

当時の実店舗での株式売買手数料は30万円ほどの売買に対し、2~3000円くらいはかかっていたように思います。

すごく高いですよね。

ちょっとの儲け狙いで売買しようとか、そんな気持ちにはなれないですね。

 

手数料が安いネット証券が出始めて、私もいくつかのネット証券に口座開設しました。

そしてそこからは父の手を離れ、自分で積極的に雑誌で情報を集め、株を売買するようになりました。

そこからがコレ↓です。

 

 

パソコン苦手なので手書きです。

字が汚いのと、若干グラフに狂いがあるかもしれませんが、そこは大目に見て下さいね(笑)

 

私のネットでの投資遍歴はこんな感じです。

ITバブルの終わりかけ(下落相場)で株式投資を本格的に始めました。

私は、両親が普通に株式投資をしてきたのをずっと見てきたので、投資に対する恐怖をほとんど持たずに投資の世界に踏み込みました。

ITバブル崩壊にも恐れず、過去のチャートを見て「バーゲンだぁ~」と喜んで買っていた感じでしたね。

だってITバブルのころの値段と比較すると「買わなきゃソン!」というくらい安くなっていたんです。

 

投資が面白くなり、私は貯金のほとんどを一気に株に回し始めました。

 

繰り上げ返済資金を株にあててしまった失敗談

上の図にある通り、ITバブルの下落相場の中で本格的に株式投資を始めた私。

ITバブルの崩壊がありますが、そのまま株を徐々に買い進みつつその途中でマンションを購入します。

夫も一緒に株式投資をしており、2人して株が楽しくてしょうがなかったんですよね。

 

2020年2月に我が家は住宅ローンを完済しています。

そこには、マンション購入前に私と夫で悩み考えた返済プランがあったんです。

子供も当時はいなかったので、子どもの予定も考えての返済計画を立てました。

 

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マンション購入当時は夫婦で正社員でしたので、2人で住宅ローンを組み、繰り上げ返済して私のローン700万円を完済した後に子供を……という計画でした。

が、その大切な繰り上げ返済資金を、私たち夫婦は株にあててしまったんです。

「5~6年くらいあれば、きっとどこかで上がるよね!」と夫婦で考えました。

子供を産むまでの間に少しでも利益をあげたいと欲を出し、必要なお金に手を出してしまったんです。

 

マンションを購入後、図でいうとちょうど上昇相場になっています。

今まで買ってた株も含み益が出ていました。

「わぁ☆彡もっともっと上がる!!!」って、イケイケ気分で調子に乗っていたと思います。

子供なし正社員×2人の家庭でしたので、高額な住宅ローンを返しつつも10万円弱は毎月株に回していたように思います。

株以外は「節約!節約!」の超ケチケチ家計でしたけどね(笑)

 

その後、ライブドアショック。

そしてそこからは、あのリーマンショックの恐怖の世界に突入です。

けれどライブドアショック後もしばらくは株を買い続けていました。

 

そう。

またしても「バーゲンセールだぁ~」という気分だったんです。

ITバブルの崩壊(下落相場)を経験後に、次は上昇相場を経験しましたので、

 

「一旦下がっても、また上がるに違いない!」

 

と、かなり強気だったんです。

人の心理って、本当に面白いですね。

落ちるナイフを早く掴み過ぎると後が苦しくなる

リーマンショックに向かう下落相場でも、そのまま買い進んでいった私たち夫婦。

当然、株価は下落下落で含み損だらけです。

それでも「いつか上がる」と信じて、落ちるナイフを毎月毎月ご丁寧に掴みに行っていたんです。

 

しかもそれらは「子供を産む前に私名義の住宅ローンを完済するため」に絶対必要なお金でした。

そんな必要なお金で毎月追加資金を投入し、ナンピン買いをしていく状況でした。

それでも「きっといつか上がるはず」と期待していた。

 

ナンピン買いとは

保有している株が下がった時に、低い価格で買い増すことで平均取得単価を下げる行為を指します

 

でも、どんどん下がり続ける相場を見て怖くなっていきます。

私たちはまず、落ちるナイフを早く掴み過ぎていたんです。

暴落後すぐ手を出すのではなくしばらく様子を見ていればよかったのに、どんどん下がる=安い!と思い、

本当にご丁寧に毎月お給料が入ったら追加資金を入れていました。

 

この早期に買い進みすぎたことが、ナンピンをなかなかやめられなくしてしまった心理に繋がったと思っています。

もうすでにたくさんの資金を投入しているのですから、ナンピンしてその損を取り戻したいという気持ちになりますよね。

パチンコでたくさん負けて、それでも「次こそ出るだろう」と新たにお金を追加してしまう心理も同じだと思います。

最初にたくさんお金をつぎ込むことで、それを取り戻したいという気持ちがどうしても出てきてしまう。

そうした心理で、簡単に手を引くに引けない状況に陥ってしまったんです。

 

その後、いつだったかは記憶にありませんが、それまでの資産は半分以下になった状態のまま、資金の追加をやめることができました。

なにせその資金というのは私たちにとって、上に書いたように使う予定のある必要なお金だったからです。

繰り上げ返済して、私の住宅ローンを完済しないことには子供を産むことができない状態だったんです。

そんな絶対に必要なお金ですら、恐怖の中でも追加でナンピンし続けるほど、損を取り戻したいという人の心理はすさまじいものだということです。

これが、落ちるナイフを早く掴み過ぎると後が苦しくなる理由です。

 

必要なお金は投資に回してはいけない

この必要なお金というのは、数年~10数年程度の間に使うお金のことを私は指しています。

上の私の場合ですと、5~6年以内には私名義の住宅ローン700万円を完済し、その後子供がほしいと考えていたんです。

夫婦二人のローン+マンション管理費は月14万円を超えていました。

夫一人の一馬力では到底支払える金額ではありません。

私のローンが無くなれば、管理費込みで8万円台になりますので、そこから子供を産んで私は会社を退職するつもりでした。

子供を産んで退職するためには、あの時投資に使ったお金は絶対に必要なお金でした。

 

そんな大切な必要なお金を投資に使ってしまったこと。

それが上に書いた損を取り戻さなきゃという思いと、ナンピン買いをなかなかやめることができなかった当時の心理を、焦りから増幅させてしまったと思います。

「ヤバイ、ヤバイ!早く取り戻さなきゃ、子どもが産めない」という焦る気持ちでいっぱいでした。

 

必要なお金を投資に回すとどうしても焦りが出てしまい、冷静な判断を欠いてしまう要因になります。

なので必要なお金を投資に回すことは、楽しく株式投資を続けていくうえでは絶対にしてはいけないことだと思っています。

「楽しくなくていいから、とにかくお金を儲けたいんだ!」

という方もみえるかもしれませんので、すべての人に当てはまる絶対ではありませんが、楽しい株式投資をしたいなら私の中ではこれは「絶対の原則」です。

焦りがある投資なんて、怖いだけでまったく楽しくないですからね。

 

そしてそんな焦りと恐怖に包まれて、私は一番の買い時を見事に逃してしまっています。

その後、子どもが産まれアベノミクス相場に突入するも夫の一馬力で家計に余裕がなく、ほとんど資金追加ができませんでした。

私が今までの投資でキャピタルゲイン(株の売却益)があまり得られなかった敗因がここにありますね(笑)

 

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昨日の記事で、現在のコロナショックでの以下の気持ちの変化を書いています。

 

・焦りがないからこそ、安値で買うことに専念できるという話

・早期に早速落ちるナイフを掴んでしまった私の失敗

・株式投資で日本経済の応援をしたい

 

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良かったら、こちらの記事も読んでみてください。

 

「楽しい株式投資」で日本経済を応援しよう

私は株式投資が大好きです。

株式投資とは本来ギャンブルではなく、経済を応援する活動です。

 

でも自分に焦りがあったり無理してまで、他人や日本の経済を応援することなどできません。

焦りのない「楽しい株式投資」をみんながしてこそ、ワクワクで応援ができるというものです。

そしてそうすることで、自分にも利益が返ってきたらもっともっと楽しいですね!

 

下落相場でも楽しく株式投資をするためには、

 

早期に資金を使い込んでしまわないこと(買い時を分散)

必要なお金は投資には回さない

 

早期に資金を使い込んでしまうと、その後もっと下がった時に必要なお金にまで手を出してしまいたくなるかもしれません。

「今買えば絶対に儲かるんだ!!!」と思いたくなる気持ちですね。

私の例を見ていただければわかると思います。

そんなことにならないためにも、「楽しい株式投資」の原則と過去の私の心理と失敗談をお役立ていただければ嬉しいです。

 

結局、「上がってよし、下がってよしの株価かな」なんですよ。

上がれば嬉しいが、下がったからと言って悲観する必要はありません。

買い増しのチャンスですからね

また新しい企業の旦那になれるチャンスだと思うから、わくわくだがね(笑)

どんなときも焦りません。

自分の目で選んだ優良企業を信じていれば、必ず私にツキをもたらせてくれますからね

 

日本のウォーレンバフェット、日本一の個人投資家と呼ばれた 故)竹田和平さんの言葉です。

上がっても下がってもワクワク楽しい株式投資。

私はいつでもそう思っていたいし、そう思える自分で在りたい。

 

楽しい気持ちで日本経済を応援し、その果実を将来受け取る。

こんなに楽しいお金の使い方はないですね!

「楽しい株式投資」で、みんなで日本経済を応援しましょう♪

 

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