マネーリテラシー(金融リテラシー)という言葉をご存知ですか?
マネーリテラシーとは「お金の教養」
お金に対する正しい知識を持ち、それを自分自身の生活に活かしていく能力を指します。
※「正しい」といっても、人によってそれぞれです♪
私たちの祖父母や両親世代は「貯金しとけば10年で2倍♪」という高金利の時代を生きてきた人たちです。
特別なマネーリテラシーなんてなくても、銀行や郵便局に入れておけば勝手にお金が殖えました。
でも今は違います。
ただ貯金を真面目にしているだけでは、なかなか資産を増やせない時代になってしまいました。
けれど、昔よりもはるかに恵まれていることもあります。
インターネットがなかった頃と違い、いまは誰でもカンタンに少額から投資を始められる時代になりました。
やっぱりどんなことでも、良い面と悪い面があるってことですね♪
私の持ってるマネーリテラシーは、私の両親がつけてくれたものになります。
今は小学生・中学生でもスマホを持っているので、子ども自身が興味を示せば簡単に《お金の知識》は身に付くかもしれません。
でもその前に親がお金に詳しくなっていれば、子どもがお金について迷った時、身近な相談相手としてアドバイスをすることが可能です。
時代に乗るのは若者の方が得意なので、いつかは私のほうが子どもからアドバイスを受けるときが来るだろうと思います。
けれど、今後子ども自身がお金に興味を持ち学び始めるまでに、私が両親からしてもらったように《必要最低限のマネーリテラシー》を、子どもにつけてあげられたらいいなと思っています。
お金の教養は親の影響を受けやすい?
私は両親から、株式投資を教わりました。
そして私の祖父も、株式投資をやっていたそうです。
祖父は株の信用取引に手を出し失敗したことがあったようで、それを見ていた私の母は株式投資自体は否定しないものの「信用取引は絶対やっちゃいけない」という母独自のルールを持っていました。
信用取引とは
現金や株式を担保として証券会社に預けてお金を借り、株式の売買を行うこと。
簡単にいえば借金で株式投資をするということです。
そしてそんな両親に育てられた私も「信用取引は危険!」という考えを持ち、信用取引に手を出したことは一度もありません。
信用取引をしなければ、投資に失敗しても最悪「0」になるだけです。
けれど信用取引で失敗すれば、借金が残りマイナスになります。
母の場合は反面教師ですが、私は母が決めた独自のルールを「正しい決断」と判断し、自分自身もそれをずっと守っています。
けれどもしも両親が信用取引で一旗あげていたとしたら?
両親が信用取引を「チャンスが拡がるぞ!」などと勧めてきたとしたら?
私も信用取引に手を出していたかもしれません。
貯金しておけば10年で2倍になった時代に、私の祖父も両親も積極的に株式投資をしていました。
「株なんてやめておけ! 紙切れになるぞ!」と言われていた時代です。
投資はギャンブルと多くの人が思っていた時代に、私の両親が株式投資をしていたおかげで、いま投資が一般的になりつつある世の中で、私は人よりも長い期間、多くの投資の経験を積んでくることができました。
「株式投資はギャンブルではなく、資産運用の選択肢のひとつだ」
私の両親は、今から20年以上も前に、そんな《お金の知識》を私につけてくれました。
それを母は祖父から受け継いでいます。
インターネットでなんでも情報が手に入る時代とはいえ、親の持つお金の知識は子どもに大きく影響を与えることは、今も変わりないのではないかと思っています。
両親が教えてくれたお金の知識
私が就職した時に、両親がくれたお金のアドバイスは以下のみっつでした。
●先取り貯金
●財形貯蓄
●株式投資
先取り貯金
とにかくまずは給与天引きでいくらかを貯金しなさい。
そしてそれを最初からないものとして残りのお金で生活しなさい。
それが一番の教えでした。
『バビロン大富豪の教え』の《黄金に愛される七つの道具》
1.収入の十分の一を貯金せよ
2.欲望に優先順位をつけよ
両親はこれを、若い頃の私に教えてくれていたんですね。
感動です♪
子どもがいただいたお年玉。親が預かって貯金する?それとも子供にお任せ? 各家庭で考え方はそれぞれですが、我が家は基本的に子供にお任せスタイルです♪ただひとつ、今までアドバイスしてきたのが、[…]
財形貯蓄
私が就職した20数年前にはまだインターネットは普及しておらず、いまのような金利が高めなネット銀行はありませんでした。
もちろん、iDeCoもNISAもありません。
そんな中で「貯金するならどこがお得か?」ということでアドバイスをくれたのが《財形貯蓄》でした。
勤務先で給与天引きで貯金できる制度ですね。
今はどうかわかりませんが、一般的な銀行よりも利子がちょびっと高かった財形貯蓄。
給与天引きで知らないうちに貯まり、しかも引き出しにくく簡単に使えないという貯金が貯まりやすいメリット満載です♪
貯金するなら《財形貯蓄》を活用しなさいとアドバイスをくれました。
財形は引き出しづらい(必要な時に使えない)というデメリットもあったので、私は財形貯蓄もやりつつ給与振込口座の銀行で自動引き落としの定期預金口座を開設し、
自動的に知らんうちにお金が貯まるシステム
を、作りました。
今の時代、他に魅力ある金融商品はたくさんあるので財形はちょっと古いのかもしれません。
けれど20年前のアドバイスとしては、よいアドバイスだったのかなと思います。
株式投資
そして最後は株式投資です。
株価は常に上下する。
だから必ず余剰資金でやること。
株式投資のデメリットも教えてくれた上で、自分のお金を増やす為の手段として両親は株式投資を教えてくれました。
『バビロン大富豪の教え』の《黄金に愛される七つの道具》の三つめ。
3.貯えた金に働かせよ
です。
そして本にはこう書かれています。
金を持っていることが財産ではない。
「定期的に金が入ってくる仕組み」こそ 本物の財産なのだ
上の先取り貯金や財形貯蓄制度を活用することで、勝手にお金が貯まる仕組みを作ることは可能です。
けれど現在の日本では、この貯金だけでは定期的にお金が入ってくる仕組みを作ることはできません。
本に書かれているような「本物の財産」と呼べる仕組みを作ることが、現在の私の夢であり目標としていることです。
《note》のフォロワーさんが、先日ある有料記事を公開されていました。給与明細から、月々いくら、それをどこに投資しているのか?などご自身の家庭のリアルを赤裸々に具体的に綴った有料noteです。 TH[…]
お金の相談に乗れる親でありたい
私は両親から株を学び、ネット証券が出てくる前は、父のアドバイスを聞きながら株式投資を続けてきました。
けれどネット証券口座開設後は、私は誰に相談することもなく自分の考えひとつでインターネットで積極的に株の取引をするようになりました。
そこで私は大失敗をしています。
実家を出ていたこともあり、親に話を聞いたり相談することもなく、大金を一度に株につぎ込みリーマンショックで一時期半分以下に資産を減らした経験があるんです。
『バビロン大富豪の教え』の《黄金に愛される七つの道具》の4つめ。
4.危険や天敵から金を堅守せよ
と、あります。
本から一部抜粋します。
先ずは原則として「元金を守ること」
ある程度お金が貯まってくると儲け話にのりたくなってくる
しかし大きく儲けようと あり金を全て差し出すのは愚か者のすることだ
(中略)
あなたはきっとどうすればお金を働かせられるかあれこれ考えるだろう
しかし自分の感覚に頼ってはいけない
そういう時は 必ずその道に長けた人に相談することだ
賢者たちの忠告は時に儲け話以上の価値がある
すでに大人だった私が、自由に自分のお金を使うことになんの問題もありません。
でも、自分の知識や力を過信して、自分の感覚に頼りいきなり大金を投資したことは本当にありえない大失敗でした。
私には両親という相談できる相手がすぐ近くにいたのに、この上の文章を読むと「まるっきり私のことじゃん」と笑えてきます(笑)
もしあなたが、これからお金の知識を高めようと勉強されている方だったなら、ぜひこの原則を覚えておいてくださいね。
そして実際に何か投資を始めようとするときには、あなたの周りにいるお金の知識に長けた方に相談されることをおススメします。
それがもしかしたら、私のような大やけどを防いでくれることになるかもしれません。
けれど時代は流れていて、お金の常識も新しいものに変わってきます。
両親が20年前にくれたアドバイスが今の時代に当てはまらなくなってくるように、私の子供たちの時代に今の常識は通用しないかもしれません。
今の日本では「お金の教育」については学校には頼れません。
私は両親からもらった最高のプレゼント【マネーリテラシー】を、自分の子どもたちにもプレゼントしたい。
子どもたちにその時に必要な最良のアドバイスができる親でありたいと、これからもお金の勉強を続けていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私の両親は、普通のサラリーマンでありながら「老後2000万円問題」を問題と思わない程度の資産を築き上げることに成功しています。私の夢である お金・時間・健康に縛られない自由な人生 […]